電脳情報講座エクセルVBAでシステムを作成しています



VBAの特徴

VBAとは、Visual Basic for Applicationの略称です。
Microsoft Officeに標準搭載されている言語のことで、ルーチンワークをボタンひとつでこなすことができるようになります。
具体的な例を挙げると、
『営業日に9時〜18時までが入力済みである、来月分の勤務表を作成』したり、
『エクスプローラ上にあるExcelファイルのシート名を一覧表示』したり、
『Wordファイルに書かれた表をExcelファイルに転記』したりすることができます。

その他にも、VBAではいろいろなことができます。

●開発環境が簡単に準備できる。


開発環境は、Microsoft Officeをインストールするだけです。
それに、今のパソコンのほとんどには、Microsoft Officeがインストールされています。
仕事でパソコンを使う人の中で、Officeを使わない人はほとんどいないはずです。
使わないという人は、その仕事においての専用のアプリケーションのみを使うだけであったり、 エクセルって何?※ といったライトユーザーのはずです。
そのため、普通に考えれば、もう今の時点で環境は整っているはずです。
●ExcelやWordを使った仕事を早く終わらせることができる。
いやいや、ExcelやWordだけでなく、PowerPointやAccessも簡単になります。 書類や表、プレゼンの資料が早く作成できるようになれば、必然的に資料の質を高める時間を増やすことができます。
願ったり叶ったりであると言えます。
●他の言語と比べ、習得が楽である。
VBAは、Visual Basicという言語がベースとなっています。
Basicと言われているくらいなので、簡単です。




エクセルの操作をマクロだけではなく、VBAを置き換えることの意味

マクロの記録では実現しにくいが、VBAでは出来てしまうことが3つあります。



セルの値の操作

マクロの記録では、セルの書式を変更したり、セルをコピーしたりするという操作は簡単に記録することが出来ましたが、セルの値を直接変更したりする操作には限度があります。

セルの値を調べたり、セルの値を使って計算する場合などはVBAによって、プログラムを作成する必要があります。

VBAでは1つ1つのセルに対して直接指示を出すことが可能なので、セル同士の数値を計算させたり、セルの中身を直接訂正することも可能です。

これらはマクロの記録では実現できない操作なので、VBAを使う特徴と言えるでしょう。


繰り返し処理

同じ動作を繰り返して実行するときも、VBAの良さが最大限発揮される状況です。

マクロの記録では、同じ処理を繰り返し行う場合、その処理を繰り返す回数分だけ操作を繰り返す必要があり、ミスが出やすいというデメリットがありました。

しかし、VBAでは同じ処理の繰り返しを設定することが可能なので、別々に細かなマクロを記録させたり、組み合わせる手間が発生しません。これもVBAの特徴の1つです。


条件分岐(条件によって処理する内容を指定する)

マクロ記録では、操作の途中で条件によって処理を変えるマクロを実行したいときは、それぞれ別のマクロを準備し、条件に合わせて異なるマクロを実行することによって、処理の内容を区別する必要がありました。

しかし、VBAでは、あらかじめ条件を指定しておけば、1つのマクロの中で異なった条件の処理を実行することが可能です。

このような振り分けをVBAでは条件分岐と言い、VBAで処理内容をプログラミングする最大のメリットです。 VBAを使う場合はこの特徴を最大限に生かすようにします

VBAを使うとマクロの記録では難しかった複雑な手順の操作も簡単に実現できます。

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